神話やトリックを追い払おう

  1. ゲームから不動産投資を学ぶ
  2. 追い払うべき神話

ゲームから不動産投資を学ぶ

金持ち父さんのアドバーザーシリーズの書籍、ケン・マクロイ著「不動産投資のABC」(筑摩書房)では、著者が読者にまず訴えかけているのは、不動産投資に関してありもしない思い込み(神話)を取り除かなければいけない、ということだ。

キャッシュフロー101のオポチュニティーにおける、ビッグディール、スモールディールの不動産投資のカードには、そうした神話の要素は一切入っていない。

ゲームに沿って不動産投資を学べば、神話やトリックを信じてしまったり、悩まされるようなことはないだろう。

同書の中から、人々が信じ込んでしまいやすい神話・トリックを抜粋して紹介しよう。

追い払うべき神話

神話1.裕福でなければ不動産投資はできない

不動産取引には、まとまったお金は必要ない。

必要なのは、利益を上げる可能性がある、しっかりした数字に基づいた取引きだ。

著者は投資家とパートナーシップを組み、なんと自己負担額ゼロで900万ドルもする182戸の集合住宅を買収し、利回りを得ている。

神話2.小さく始めなければならない-大きな物件は危険すぎる

高額な融資が受けられるはずがないため、大きな物件には手を出せない。

そんな風に考えてしまいがちだが、それは間違いだ。

小さな物件を買うためのローンは個人の所得や財産によって担保されているが、大きな物件のローンは建物そのものよって担保されているからだ。

神話3.不動産「転がし」が成功への道-頭金ゼロで手っ取り早く金持ちになる

不動産の転売で儲けようとするのは、株のデイトレードで儲けようとするようなもの。

難しく、危険だ。「頭金ゼロ」の取引は、物件価格が上昇して儲けることを当て込んでいる。

外部要因がベストでないと成功しないので、うまくいく可能性が低い。

あなたが行うべきは、筋の通った投資話を、投資家のところへ持っていくこと。

彼らから物件の頭金を集め、彼らにお返しをすれば良いのである。

またお金を手にしたいという時に、何も物件を売ってしまう必要はない。

リファイナンス[物件ローンの組み替え]をして、物件の純資産価値の一部を引き出せばよい。