仕組みをつくるべき
ロバート・キヨサキは、実の父にお金持ちになる方法を尋ねたことがあるが、父はお茶を濁して何も答えてくれなかったという。(「金持ち父さん貧乏父さん」(筑摩書房)より)
その方法を教えてくれたのは友人の父、彼が「金持ち父さん」と呼んでいる人物だ。
「金持ちはお金のためには働かない」という、分かりやすくも、気づこうとしなければ一生気づかない真理を、キヨサキはその人物から学んでいる。
キャッシュフロー101では、この教えは徹頭徹尾貫かれている。
そもそも、一生懸命働くことでお金を稼ぎ出すことができるような仕組みにはなっていない。
お金が自分のために動いてくれる仕組み、お金こそが自分のために働いてくれる仕組みを作らなければ、ゲームをクリアすることができない。
無知が恐怖と欲望を大きくする
金持ち父さんはこう言う。
「たいていの人は恐怖や欲望といった感情がいったいどこへ自分を連れて行こうとしているのかほとんど考えもせずに、ただ感情に突き動かされるまま高い給料、昇給、安定した仕事を求めて一生を過ごす。それは、鼻先にニンジンをぶらさげられた馬が、どこへ行くのか知りもせずに、重たい荷物を引いて走り続けるのと変わりがない」
お金について、「給料を上げてくれなければ仕事を変える」などと感情的になるのではなく、冷静に頭で考え、コントロールしなければいけない、というのだ。
お金を自分のために働かせる
金持ちになるには、感情の赴くままにがむしゃらに働くのではなく、ビジネスを起こすなどし、自らにお金が入ってくるシステムを作り上げる必要がある。
つまり、雇い主に頼ることなく、自らの意思でお金をコントロールできるようにならなければいけない。
そしてその場にいなくてもシステム自体がお金を生み出すようにすることができれば、お金のために働くのではなく、お金を自分のために働かせることができているということになる。