経済になにが起きているのか――新刊『金持ち父さんの「大金持ちの陰謀」』ウェブで無料公開中

  1. いよいよ第二部へ
  2. 大恐慌とリーマンショック
  3. 今なにが起こっているのか

いよいよ第二部へ

ロバート・キヨサキの新刊『金持ち父さんの「大金持ちの陰謀」』の無料公開が、2016年4月からwebちくま http://www.webchikuma.jp/ でおこなわれている。

最新の更新で公開されたのは、「第二部はじめに 「陰謀ゲーム」で彼らの陰謀を打ち負かす」「第六章 私たちは今どこにいるのか」の二つだ。

「第二部 陰謀に反撃する」の冒頭部分、「はじめに」では、第一部でとりあげた「大金持ちの陰謀」を振り返るとともに、第二部の見取り図を示している。

第六章では、「私たちは今どこにいるのか」という章タイトルが示す通り、経済の現状を確認していく。

大恐慌とリーマンショック

世界経済は何度も不況に見舞われてきたし、そこから回復してもきた。

だが、1929年の大恐慌からようやく回復した1954年時点の経済と、それから55年たったリーマンショック後の2009年の経済とを比べてみると、そこには大きな違いがある。

キヨサキは次のように指摘する。

「人々の仕事は時代遅れになり、テクノロジーに取って代わられるか、より安い労働力を持つ国にアウトソーシングされ、失業率が上がっている。

これは、今まで 以上に持てる者と持たざる者、金持ちと貧乏人の差が開くことを意味する。中流層は溶けてゆく流氷のように小さくなっていくだろう。」

今なにが起こっているのか

アメリカ経済は危機から脱してはいない。そう判断する理由としてキヨサキが挙げるのは以下のようなことだ。

1.古い産業が死にかけている。
2.今後税金が上がる。
3.米国は世界最大の借金国だ。
4.中国が米ドルの準備通貨としての地位を脅かしている。
5.米国の消費者は多額の借金を抱え、火の車である。
6.失業率が上昇している。
7.テクノロジーは目に見えず、比較的安価だ。
8.学校制度は、生徒たちが情報時代に対応できるような教育をしていない。
9.倹約は今カッコいいことになっている。

これらの項目について、日本はどうなっているかを一度チェックしてみよう。

そして、その状況の中で私たちが何をすべきなのか、できることは何なのか、あるいは自分は何がしたいのか、を考えてみてはどうだろうか。