経済的自由を手にするために

  1. 経済的自由とはラットレースを抜けた状態
  2. 自分の収入と支出を把握する
  3. 自分の人生でキャッシュフローゲームをする

経済的自由とはラットレースを抜けた状態

あなたは経済的に自由になりたいと思っているだろうか?

ロバート・キヨサキが『金持ち父さんシリーズ』(筑摩書房刊)のなかで言っている経済的自由とは、お金が働いてくれることで得た収入で支出が賄われる状態を意味する。

キャッシュフローゲームをしたことのある人なら、「ラットレースを抜けた状態」だと言えばピンとくるだろう。

もしあなたが経済的自由を目指すなら、現実にラットレースから抜けたいなら、キャッシュフローゲームと同じように、自分が今どんな経済状態にいるのかを確認するところから始める必要がある。

そのためにはまず、自分の収入と支出をチェックすることから始めよう。

自分の収入と支出を把握する

キャッシュフローゲームだと、最初の職業カードに自分の収入と支出、資産と負債が書いてあるが、現実の生活で、自分の毎月の収入と支出を把握している人はどのくらいいるだろう。

「支出なんて、その月によって変わるから家計簿なんかつけても意味がない」と思っている人は多いかもしれない。

だが、実は何年か続けてみると、自分の基本的な支出と突発的イベント的な支出が把握でき、基本的な支出はそれほど変化しないことがわかってくる。

他にもいろいろわかってくることがあるので、キリのいいところで、たとえばこの4月からつけてみてはどうだろうか。

「そう言われても、細かいことは苦手だし、やっぱり面倒だ」という人は、月単位でも年単位でもいいので、収入と手元に残った金額だけでも把握するようにしてみよう。

自分の人生でキャッシュフローゲームをする

金持ち父さんが子供の頃のキヨサキに言ったように、「金持ちになるためにはお金について学ばなければならない」。

そして、お金について学ぶためには、本を読んだりゲームをしたりするだけではなく、そこで学んだことを自分自身の体験を通して理解することが不可欠だ。

そのためには、自分が普段の生活で手にして使うお金を充分に意識する必要がある。

いわゆる「財務諸表」に示される、収入と支出、資産と負債、この4つの要素が、どんな場合でも基本となる。

あなた個人の家計、あなたと家族の家計はもちろん、ビジネスを始めた時にも、不動産投資をする際でも、国の会計でも、これが基礎となる。

だから、自分が手にしたお金、いま使おうとしているお金が、この財務諸表のどこに書きこまれるものなのか、毎月どのくらいになるのか、家計簿を通して注目することから始めよう。