4年に1度の統一地方選
連日、何やら連呼する車が近所を走っていて騒がしい、と思ったら、今年の春は統一地方選の季節だそうだ。
統一地方選挙とは、4年に一度、地方自治体の首長や議員の選挙をまとめて行うもので、そうすればお金も手間も省けるから、ということらしい。
4月9日には、北海道・神奈川・大阪をはじめ9道府県の知事選、6政令都市市長選など、首長選が多く行われた。
今週末の4月23日は、市区町村の議会議員選挙や衆参両院議員の補選が中心となる。
地方議会議員はどうやって選ぶ?
「市区町村レベルの自治体の議会議員選挙って、誰がなっても変わらない気がするし、第一、誰に入れていいのかわからない……」そんな風に思っている人もいることだろう。
だが、これから4年間、自分が暮らす地域の行政をどう運営しどのように税金を使っていくかを決める人たちを選ぶのだから、しっかり考えて投票に望みたい。
そこで、どんなふうに選んだらいいのか、ちょっと考えてやってみた。
まずは現状把握をということで、改選前に議席を持っていたのは誰で、政党別でどういう構成になっているかを確認する。これは立候補者のうち現職議員を確認すればわかる。
あわせて、前回選挙の当選者とその得票数もチェックしよう。改選を機に引退する人や、前回の選挙で当選した後で国政選挙や都道府県の議員選挙に立候補するために辞めた人もいるからだ。
こうした情報をネットで得ることで、だいたい自分の住む自治体における議員勢力図の現状が把握できるはずだ。
投票に行こう!
次は、自分が気になっている問題について、各候補者がどんなスタンスなのかを確認し、自分の考えに合っている人をピックアップしていくと、投票先がだいぶ絞られてくる。
もちろん、その候補者の人柄も重要だし、所属政党も確認しておきたい。地方議会では政党に属さず無所属で活動することにこだわる候補者がいることも、頭に入れておこう。
政党名を挙げている候補者は、候補者自身の考えとして示している部分だけでなく、その政党の主張や普段の行動も視野にいれる必要がある。
特に与党の場合、選挙のときには何も言及していなかったのに、当選したら「それについても有権者の支持を得られた」と言い出す場合が多いので要注意だ。先日の大阪首長選でのカジノ問題がまさにこれだった。
そしてもうひとつ考えたいのは、バランスだ。国政だけでなく地方議会でも、勢力の偏りが大きくなると民意を軽視する傾向が強くなる。
そうさせないように、与野党のバランス、男女のバランス、年齢構成なども含めて考え、投票するようにしたい。
最後に、棄権だけでなく白票も意思表示には決してならないこと、投票した候補者の行動は選挙後も注視しておく必要があることも付け加えておく。
さあ、投票に行こう。