米で2番目の規模
報道によると、アメリカの金融当局は5月1日、ファースト・リパブリック・バンクが経営破綻し、預金と資産を大手銀行のJPモルガン・チェースが買収すると発表した。
ファースト・リパブリック・バンクは、3月に米銀行が相次いで破綻したときからすでに経営状態が危険視され、預金の流出が続いていたようだ。
今回の破綻はシリコンバレーバンクを上回る規模となり、米で2番目の大きさとなったという。
これで今回の金融不安で経営破綻した米銀行は、シリコンバレーバンク、シグネチャーバンクと合わせて3行ということになる。(同時期のシルバーゲートバンクの件は破綻ではなく自主廃業とのこと)
ネットバンキングの普及で加速?
今回は経営破綻が発表される前に大手銀行による買収話がまとめられていることを見ても、不安が広がらないように金融当局が手を打ったことが察しられる。
だが、これで金融不安が収まるのかどうかは誰にも予測がつかない。
様々な要素が誘因となっているのだろうが、ネットバンキングが広く普及し手軽に預金を下ろすことができるようになったことが、こうした動きを加速しているとも言われている。
この破綻の余波がさらにまた他の米銀行やヨーロッパなどの銀行に及ぶことも当然考えられるし、日本の金融機関も他人事ではいられないだろう。
クレディスイスのAT1債
クレディスイスがスイス金融大手のUBSに買収された際、2兆円を超える同社のAT1債(社債の一種)は無価値化されることになったが、ネット上ではこのAT1債を購入していた日本の金融機関の名前も取りざたされたりしている。
当然、クレディスイス以外にも同様のことが起こりうるし、年金積立金の運用についても海外の債権などを取り入れているはずなので、気になるところではある。
こうした流れのなかで金への需要は高まり、5月2日の金の店頭価格は1g9680円まで上がっている。
はたして、金融不安はいつ収まるのか、株式相場への影響はどうなるのか、円相場はどう動いていくのか、気になるところだ。