被災者の方々のために

  1. 今、自分にできることを
  2. 震災の被害の大きさ
  3. 3つの貯金箱をもとう

今、自分にできることを

2011年3月11日におこった東日本大震災は、私たちの国日本に大きなダメージを与えた。

被災された方々には、心からのお見舞いとお悔やみを申し上げるとともに、一日も早い復興を祈らずにはいられない。

地震と津波の被害に加え、東電の原発事故が追い打ちをかけているが、早急に事態が改善されることを期待したい。

すでに支援を始めている方々も多いだろうが、被災された方が必要とする支援は地域によって、避難所によって違い、また、時とともに刻々と変わっている。

どんな支援物資が必要か、ボランティアがどこで必要とされているのかが、今ならネットで比較的容易にアクセスできるので、それぞれができる形、できる範囲で続けていきたい。

復興するまでには何年もの歳月がかかるだろうから、長いスパンでの支援が必要となるだろう。

震災の被害の大きさ

被災した何万人という人々が衣食住という生活の基本を立て直し、さらに医や職や教といった生活に不可欠な要素を取り戻すためには、時間だけでなくどれだけのお金がかかることだろう。

日本赤十字社と中央共同募金会を合わせると、3月25日までに395億円が集まったと報道されている。

台湾からも100億円超という巨額の募金が寄せられるというニュースが流れているし、全世界で募金の動きが広がっている。

また、ソフトバンクの孫正義氏も100億円の寄付を表明している。

だが、今回の地震と津波の直接の被害だけで、15兆円とも25兆円ともいわれているのだから、そうしたお金だけですべてをカバーしきれるものではない。

これからも日本全体ができるだけのことをして、被災地を支えて行く必要があるだろう。

そのためには、私たちはきちんと生産と消費という経済活動をし、社会とお金をまわしていく必要があるのだから、イベントの自粛などと言っている場合ではない。

3つの貯金箱をもとう

そうした経済活動を営みながら、継続的に募金などの支援を続けていくことが大事だろう。

ロバート・キヨサキは『金持ち父さんの子供はみんな天才』(筑摩書房刊)のなかで、金持ち父さんの教えとして3つの貯金箱を持つようにと言っている。

3つの貯金箱とは、1.寄付のため、2.貯蓄のため、3.投資のため、の3つで、それぞれの目的は次のようになっている。

1の寄付は、寄付のために総収入の十分の一を貯める、2の貯蓄は、いざというときのために1年分の生活費を貯蓄する、3の投資は、学び始めるために投資用のお金を貯める。

日ごろから自分のお金と生活をよく管理してこの3つの貯金箱に貯金をしておけば、いざというときに備えることができ、募金をすることもできるし、投資にまわすお金もできる。

被災地への支援をきっかけに、これからはぜひ3つの貯金箱の教えを実践してみてほしい