ビジネスに必要な仕事
金持ち父さんはこう言った。
「起業家、あるいは投資家として成功したかったら、B-Iトライアングルを完全に理解しなくてはいけない」
(「金持ち父さんの起業する前に読む本」(筑摩書房))
一つのビジネスはいくつもの異なる仕事から成り立っている。
会社を辞めて自分でビジネスを始めようという人は、ビジネスにはどんな仕事が関わっているか、前もって知っておく必要がある。
従業員として、会社のセールス部門で優秀な成績を収めているからといって、その人がビジネスで成功するとは限らないのだ。
その理由は、セールスがビジネスに必要なたくさんの仕事の一つに過ぎないからだ。
また、ビジネスが上手くいかなのは、そのビジネスを形作る仕事のうちどれかが、全く若しくはうまく遂行されていないからだ。
次の項では、金持ち父さんがロバート・キヨサキに教えたB-Iトライアングルを改めて見てみよう。
氷山の一角

「すごい製品があるんだ!」などと言う人はよくいるが、上の図を見れば分かるように、製品は「氷山の一角」にすぎない。
ビジネスを形作る様々な要素は、会社の中の色々な部門・職種と同じように考えることができる。
ビジネスを成功させるためには、それらの機能を果たすのに充分なスキルを持った人間が必要だ。
B-Iトライアングルの一番上の製品のレベルから見ていくと、その製品を市場に出すまでに必要な仕事がどんなものか分かるようになっている。
簡単に言えば、製品、法律、システム、コミュニケーション、キャッシュフローの5つが、ビジネスを上手く機能させるために必要な仕事の全てだ。
そのうち一つ、あるいは複数の仕事がなされていなかった場合、ビジネスは失敗に終ることも多いのだ。
B-Iトライアングルの重要性については、今後もこのコーナーで触れていくので、よく覚えておいて頂きたい。