事実と意見の違い

  1. 数字が教える事実
  2. まず意見を変える
  3. 事実と意見をふるいにかける

数字が教える事実

金持ち父さんはこう言った。

「キャッシュフロー・クワドラントの右側で成功したいと思うなら、お金に関する事実と意見の違いを知らなくてはいけない。」

(「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」(筑摩書房))

金持ち父さんは、金銭的に成功するかどうかは、友達やアドバイザーの意見ではなく、数字が教えてくれる事実に掛かっていると教えている。

例えば、多くの人は金(ゴールド)は資産であると思い込んでいるが、金持ち父さんの定義では、金(ゴールド)が資産となるのは買った時の値段より高く売ることができた場合だけだ。

反対に、買った時より安く売った場合は、その取引において金は負債になる。

最終的に事実を教えてくれるのは、お金を媒介とした取引が示す実際の数字なのだ。

同じ金(ゴールド)を負債にするか、資産にするかは最終的に自分自身に掛かっている。

だからこそ、お金に関する教育は大事なのだ。

まず意見を変える

うまくいっているビジネスや条件のよい不動産を手に入れながら、それを台無しにしてしまいお金に苦しめられている人は大勢いる。

事実を知らないというたったそれだけの理由でお金を搾り取られているのだ。

金持ち父さんは、人生を変えようと思ったら、まず意見を変えなくてはいけないと教えている。

たいていの人の人生は事実ではなく意見によって決められていることが多いからだ。

財務諸表を読む能力があれば、自分の意見や他人の意見に頼ることなく、会社の財政状態についての事実や個人がどんな財政状態にあるかも瞬時に分かる。

事実と意見のうちどちらがいいというわけではないが、金銭的に成功するためには、その違いを知っておく必要があるのだ。

事実と証明できないことは意見だと思った方がいい。

事実と意見をふるいにかける

数字が読めない人は金銭的なことに関しては目が見えないも同様だ。

だからそういう人は他人の意見に頼るしかない。

お金に関することとなると、たいていの人は怠け者になるか、手っ取り早い近道を探し、事実と意見の見極めを忘れてしまう。

E(従業員)やS(自営業)のクワドラントからの意見を元に大切な決定を下してしまうためにお金に苦労しているのだ。

大事なのは、事実と意見をふるいにかけ、残った事実をもとに決定を下す方法を学ぶことだ。

最後に、アメリカで最も偉大な投資家と言われるウォーレン・バフェットの言葉を紹介しよう。

「ポーカーをやり始めて二十分たってまだ誰がカモか分からない人は、自分がカモなのだ」