失敗は何かを学ぶチャンス
失敗から学ぶことについて、ロバート・キヨサキは「金持ち父さんの起業する前に読む本」(筑摩書房刊)のなかでも詳しく語っている。
そこで引用されている金持ち父さんの言葉、
「世の中に間違いなどというものは存在しない。何かを学ぶチャンスがあるだけだ」
という言葉は、失敗から学ぼうとする前向きな姿勢をよく表している。
もちろん、失敗から学ぶのは、起業家だけの仕事ではない。
学校で行われる「テスト」も本来はそのためのものだ。
学んだことをどこまで記憶し理解しているか、どこが理解できていないか、テストの結果がそれを教えてくれる。
もしあなたが学生なら、点数ばかり気にするのではなく、本来の意味でテストの結果から学ぶようにしよう。
従業員と起業家の違い
また、次の言葉は、キャッシュフロー・クワドラントの右側と左側にいる人の本質的な違いをうまく説明している。
起業家の仕事は間違いを犯すこと
従業員の仕事は間違いを犯さないこと
たしかに、キャッシュフロー・クワドラントの左側にいるEやS、つまり従業員や自営業者は、間違いを犯さないことを期待されている。
命じられたことや依頼されたことを、期待通りまたはそれ以上にこなしてこそ評価される。
もし間違いを犯したら、責任を問われる場合さえあるし、特に自営業者の場合はそうだ。
しかし、右側にいるBやI、つまり起業家や投資家は、リスクを避けることばかり考えていては何も始まらない。
間違いを犯し、そこから学ぶことで、前に進んでいけるのだ。
スタートを切るのが怖い
この違いのため、従業員から起業家になろうと思っても、恐怖が先に立ってなかなかスタートが切れない人も多い。
だが、すでにビジネスプランがあり、顧客に提供する製品やサービスがある人なら、もう準備はできている。
ここから先は、次の10のステップをどれだけ短期間に繰り返してどれだけ多くを学べるかがカギだ。
1 ビジネスを始める
2 失敗して学ぶ
3 「よき師」を見つける
4 失敗して学ぶ
5 セミナーや講座をとる
6 何度も失敗して学ぶ
7 成功したら立ち止まる
8 成功を祝う
9 儲けたお金、損したお金を数える
10 このプロセスを繰り返す
恐怖を乗り越えてスタートを切れば、戦いは半分終わったようなものだ。