様々な方法とその代価
「大きな富を手に入れるには、そのために支払わなければならない代価がある」
「金持ち父さんの金持ちになるガイドブック」(筑摩書房)で紹介されている教えだ。
同書でまず主張されているのは、金持ちになる方法はいくつもあり、その方法によって代価も異なる、ということ。
簡単な例を挙げれば、お金目当てでの結婚。
説明するまでもないが、この場合は、充実した結婚生活を犠牲にするという代価を支払っている。
他にも、けちになることで金持ちになる方法。
この方法の代価は、お金持ちになってお金を手にしているのに、結局けちなままで、何も楽しむことができない、という重大なものだ。
また、馬鹿げた方法だが、悪いことをして金持ちになることもできる。
このやり方の代価については、書くまでもないだろう。
またギャンブルなどで金持ちになる人もいるが、この方法の代価はギャンブルでその金を失う可能性が高いことだ。
代価は人によって違う
同書によると、金持ち父さんは「支払う代価は人によって違う」と述べていたという。
それは、人によって才能や能力が異なるため、努力すべき点、改善すべき課題なども人それぞれに違っているからだ。
また、金持ち父さんはロバート・キヨサキにこのようにも伝えている。
「金持ち、有名人、成功者はみな、そうなるまでには立ち向かわなければいけなかった個人的課題、克服しなければいけなかった弱点があったし、それは今もある」
つまり、それぞれ異なる代価ではあるが、それを支払ったことで、金持ちや有名人、成功者は、その立場を手に入れることができた、ということだ。
このように様々な代価が存在するが、ファイナンシャル・リテラシーを身に付けようと努力すること、つまり「キャッシュフロー101」をプレーし、そこから金持ちになる方法を学び取ろうとすること、この行為自体も金持ちになるために支払う代価と言うことができるだろう。