魚を獲る方法を学ぼう

  1. 経済格差が拡大している
  2. 一日食べられるか、一生食べられるか
  3. 自分のお金の専門家になろう

経済格差が拡大している

ロバート・キヨサキとアメリカの不動産王ドナルド・トランプは、アメリカで経済格差が拡大するとともに中流階級が急激に減っていることを以前から心配している。
2007年に2人が共著で『あなたに金持ちになってほしい』(筑摩書房刊)という本を書いたのは、それが理由だという。
2人が心配していた経済格差の拡大はアメリカだけにとどまらず、いま、全世界に広がっているが、もちろん日本も例外ではない。
この問題をなんとかするために、2人は多くの人に「魚を獲る方法を教える」ことが必要だと考えた。

一日食べられるか、一生食べられるか

キヨサキは小さいころ教会で、「人に魚を与えれば、その人を一日食べさせることができる」「魚の獲り方を教えれば、その人を一生食べさせることができる」という話を聞いたことがあった。
困っている人に必要な当座のお金を援助するのは、「人に魚を与える」ことで、魚をもらった人はその日一日は食べることができるが、翌日魚が手に入らなければ、また同じように困ってしまう。
もちろん、その日一日をなんとか暮らしていくための援助も不可欠だが、それだけでなく、
一生食べていけるように「魚の獲り方を教える」こと、そして「魚の獲り方を学ぶ」ことも大切だ。

その魚の獲り方のひとつとして欠かせないのは、今の世の中であれば、「お金との付き合い方」「ファイナンシャル教育」だとキヨサキとトランプは言う。

自分のお金の専門家になろう

たいていの人は、自分のお金を管理したり投資したりする方法を学ぼうとは考えない、とキヨサキは言う。

汗水たらして働いてお金を手にしても、「買いたいもの、必要なものは次々出てくる」「お金はいくらあっても足りない」と、お金を使ってしまう人も多い。
ようやくお金がたまっても、そのお金を「専門家」に渡して、あとはその人が本当に専門家であることを祈ったりするだけ、という人がほとんどで、だから、「専門家」の言いなりになるしかなくなってしまう、とキヨサキは警告する。
そうならないために、どうか「自分のお金の専門家」になるように、とキヨサキとトランプは呼びかけている。
そのために、ぜひお金について学び始めよう。