あなたの現在のクワドラントは?
ロバート・キヨサキが『改訂版 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』(筑摩書房刊)で紹介したキャッシュフロー・クワドラントについてもう少し考えてみよう。
あなたは今、キャッシュフロー・クワドラントのどこにいるだろうか。
もし、人に雇われて働いているなら、あなたはEクワドラント(従業員)にいることになる。
専門的な技術や知識を使って、一件いくらといった形で請け負っているなら、あなたはSクワドラント(自営業者)にいる。

EからS、B、Iへ
仕事内容がほぼ同じでも、雇われて組織に属して働いているならEクワドラントだが、独立して働くようになればSクワドラントに移ったことになる。
さらにその専門的技術や知識を生かして起業し、人を雇ってその組織を大きくしていけば、Bクワドラントに移ったと言えるだろう。
そしてもし、たとえば自分の作った企業に関連した分野で、有望な事業を始めたいと思っている人を見つけて出資をすれば、今度はIクワドラントにいることになる。
そう考えると、1人が同時にいくつかのクワドラントにいることも可能になる。
あなたの周りの人はどのクワドラント?
自分の周囲の人を思い浮かべて、それぞれ4つのクワドラントのどこに属しているか考えてみよう。
あなたが通った学校で教えていた教師は、おそらくEクワドラントに属していただろう。
あなたの家族や親戚にも、Eクワドラントの人が多いかもしれない。
だが、なかにはBやIクワドラントの人もいたかもしれない。
キャッシュフロー・クワドラントが示すように、人の働き方やお金の稼ぎ方にはいくつもあることを頭にいれて、自分の周りをもう一度見回してみよう。