FIREと『キャッシュフロー』ゲーム

  1. 『キャッシュフロー』でFIREをシミュレーションする
  2. FIREなんてほんとに可能?
  3. 「生活を切り詰める」カードがほしい!

『キャッシュフロー』でFIREをシミュレーションする

書店の店頭で書名に「FIRE(ファイヤー)」という文字が入った投資本がますます増えているようで、ネットでもFIREについての記事やFIRE成功者の体験談をよく見かけるようになった。

以前にも書いたが、FIREとは「Financial Independence,Retire Early」の頭文字で、つまりは「資産を作ってその資産からの収入で経済的に自立をし、雇われて働くのをやめ引退する」ことを意味する。

これはまさにロバート・キヨサキ考案のゲーム『キャッシュフロー』でプレーヤーがシミュレーションしていることだともいえる。

違いは、いま言われている「FIRE」は主に投資信託や株式などでの資産運用を念頭に置いているのに対し、『キャッシュフロー』ゲームは主に不動産投資や起業をイメージしていることだ。

ただし、最近の日本での「FIRE」実践者の記事を見ると、不動産投資で引退した人も混ざっているようだ。

FIREなんてほんとに可能?

キャッシュフロー 日本語版
キャッシュフロー®

書籍は「FIRE」に意欲のある人が手に取るので目立った批判はそれほどないようだが、ネットや雑誌の記事になると興味本位で読む人も多いためか、賛否が分かれているようだ。

最近見かけた否定的意見はこんな感じだ。

倹約や投資で引退するなんて可能だとは思えない

数千万の資産で引退してインフレが来たら破綻するのでは

そんなに生活を切り詰めて楽しいのか

引退してもやることがないのでは?

『キャッシュフロー』ゲームには、こうした否定的意見に対する答えが詰まっているように思う。

「生活を切り詰める」カードがほしい!

『キャッシュフロー』ゲームをプレーしたことのある人は知っていると思うが、このゲームには生活を切り詰めたり倹約をしたり、という選択肢はない。

それどころか、最初に引くカードによっては、収入が多いのにもかかわらずほとんどお金が残らない生活をしている設定になっている。

さらにゲームのなかで、ときどきDoodads(無駄使い)カードを引くことになるので、かわりに「生活を切り詰める」とか「倹約する」というカードがあればいいのに、という気にもなってくる。

つまり、今の生活に実はどれだけ無駄遣いが多いか、身に染みてくるように作られているのだ。

まだプレーしたことのない人は、ぜひ一度試してみて、自分にとってのFIREの可能性を探ってみてほしい。