FIRE:何のために働くのか

  1. お金があることで選択肢が増える
  2. 仕事を辞めても生活できる
  3. 本当は何がしたいのか

お金があることで選択肢が増える

前回に引き続いて、いま話題の FIRE について考えてみたい。

FIREとは「Financial Independence,Retire Early」の頭文字で、つまりは「資産を作ってその資産からの収入で経済的に自立をし、雇われて働くのをやめて引退する」ことを意味する。

つまり、今の働き方に満足していないから働くのをやめる、そのために資産を作ってそこから収入を得る、というところに力点が置かれている。

ロバート・キヨサキは「金持ち父さん」シリーズ(筑摩書房刊)のなかで、お金があることで選択肢が増える、といった意味のことを言っているが、FIREとはまさに、収入を生む資産を持つことで働くのをやめるという選択肢を持つことだと言えるだろう。

仕事を辞めても生活できる

もちろん、働くのを辞めることで自分自身や家族のために使える時間が増え、豊かな生活を送ることができるかもしれない。
だが、収入を生む資産を持つことで増える選択肢は「仕事を辞める」ことだけではない、ということも頭に入れておきたい。

「いつ仕事を辞めても生活していくことが出来る」と思えるだけで心に余裕が生まれて、働くことがラクになり、面白く意義のあるものになるかもしれない。

あるいは、もっとやりたい仕事や望んでいた働き方を選べるかもしれないし、もしかしたら、夢見ていた仕事を自分で作り出せるかもしれない。

本当は何がしたいのか

FIREブームに対する冷ややかな意見のひとつに、「仕事を辞めて何をするのか」というものがある。

もちろん、働くことを辞めてどう生きるかがしっかり決まっているのなら、何も迷うことはない。
だが、なんとなく「今の仕事を辞めたい」と思っているのなら、なぜそう感じているのか考えてみよう。

FIREをきっかけに、自分は何のために働くのか、本当は何をしたいのかが見えてくるかもしれない。