お金について今ロバート・キヨサキが考えていること
10月末に、いよいよ金持ち父さん関連の本が2冊刊行される。
1冊はロバート・キヨサキの新刊『金持ち父さんの「これがフェイクだ!」』で、もう1冊は「金持ち父さんのアドバイザー」の1人であるトム・ホイールライトの『資産はタックスフリーで作る』だ。
『金持ち父さんの「これがフェイクだ!」』は「格差社会を生き抜くために知っておきたいお金の真実」というサブタイトルで、お金について今ロバート・キヨサキがどう考えているかを余すところなく開示し、私たち1人1人がお金と資産と教育について自分の頭で考えるようにと呼びかける本だ。
『資産はタックスフリーで作る』のほうは「恒久的に税金を減らして大きな富を築く方法」というサブタイトルで、税金についての基本の考え方を知ってそれを生かし、合法的に税金を減らして金持ちになろうと提案する本だ。
資産やお金に関心のある人なら、どちらも今読んでおくべきだろう。
3つのフェイクとは何か
『金持ち父さんの「これがフェイクだ!」』では、「フェイクマネー・フェイク教師・フェイク資産」という3つのフェイクを取り上げている。
これまでも「お金とは何か」「富とは何か」について、キヨサキは何度も語ってきたが、今回はさらに深く掘り下げている。
お金の本質、富の本質を理解することが、金持ちになるための基礎であり、第一歩だと考えているからだ。
お金の本質、富の本質を理解せず、フェイクマネーを本物だと信じて、お金については教えてくれないフェイク教師に学び、フェイク資産を蓄えることに力を注ぐ人が多いことを、キヨサキは心配している。
フェイクマネーをいくら蓄えたとしても、市場の大暴落などが起これば一度に価値を失ってしまうことになりかねない。
税法は宝の地図だ
公認会計士であるトム・ホイールライトの名前は、ロバート・キヨサキの前作『金持ち父さんのこうして金持ちはもっと金持ちになる』の執筆協力者として記憶している人もいることだろう。
ホイールライトは『資産はタックスフリーで作る』のなかで、現代の税法は政府が望むことをする人に対して税の優遇措置をとっていて、それはほとんどの国で共通していると指摘する。
だから、税法を知って、国が望むようなやり方をすれば、経済の発展にも役立つし自分も金持ちになれる、というわけだ。
細かい決まりごとは税理士や会計士にまかせる必要があるが、まずは税のしくみについて知ることが、ラットレースから抜けだして金持ちになるための第一歩となる。