好調な業種と落ち込む業種
新型コロナの感染拡大が終わらない。いったいいつまで続き、今後の生活は、経済はどうなっていくのだろう、という不安と疑問が渦巻いている。
ヨーロッパでは今また新型コロナが猛威を振るい始め、フランス、スペイン、イタリア、ドイツ、ベルギー、イギリスなどで外出禁止令が出されている。
日本でも感染者数増加の兆しが見えるという指摘があるものの、GO TOキャンペーンで旅行や飲食店に出かけている人が増えている。
だが一方で、街を歩くと残念ながら閉店や廃業したお店が目につくし、企業の決算発表でも、非常に好調な企業と売上が大幅に落ち込んだところが目立っている。
その違いはどこから来るのか?と考えてみると、コロナ後の世界がすこし見えてくるのかもしれない。
移動や外出は減っている
コロナ禍で大きな痛手を受けているのが交通機関やホテルだ。
航空会社や長距離中心の鉄道などは軒並み業績を下げているが、旅行や出張を控えている人が多いのだから当然だろう。
在宅ワークを推進する企業も多くなり、会議や打合せもzoomなどで済ませるようになってきた。
人に会うことが少なくなったので、外出着や口紅といった化粧品の売上も落ち込んでいるようだ。
つまりは、家で過ごす時間が増えているので、それに合わせて消費活動も変化しているということだろう。
家で過ごすということは…
家で過ごす時間が増えると広い家に住みたくなるのは当然で、郊外の広めの賃貸物件の問合せが増えているという。
一方で、都心のオフィスビルや繁華街の店舗は、空きが増えているようだ。
また、余暇の過ごし方も変わってきたようで、読書の時間が増えたというデータや、おもちゃメーカーが業績予想を上方修正したという例もある。
これまで以上にネットを利用することが増え、仕事もプライベートも自宅で過ごすようになっているわけだが、これがどこまで定着するのだろうか。
いつまでも自粛をしたままでていられるわけでもないだろうから、おそらく、新型コロナの感染者数が何度も増減を繰り返すうちに、コロナ後の暮らし方が見えてくるのだろう。