ロバート・キヨサキは金が好き
このところ、金の価格が話題になっているが、ロバート・キヨサキが以前から金を買えと言っていたこと、それよりさらに前に金鉱の会社を立ち上げて株式上場したことは、金持ち父さんシリーズの読者なら知っているはずだ。
もし詳しく知りたければ、たとえば『金持ち父さんの「これがフェイクだ!」』を手にとってみてほしい。
いま、金鉱株の話題で名前が挙がっているのは、株式投資の神様と呼ばれ、多くの株式投資家のお手本とされるウォーレン・バフェットだ。
彼の会社バークシャー・ハサウェイは、法律に従って四半期ごとに投資先を公開しているが、今回の情報公開では、航空会社の株を売却し、代わりにカナダの金鉱株を買ったことが明らかになっている。
バークシャー・ハサウェイの主力株は何か
たしかに、この新型コロナの世界的な感染拡大によって、バフェットが航空会社の株を売って金鉱株を買ったことは、ある意味で象徴的なことにも思える。
バフェットが株式投資の神様と言われることを考えれば、投資家たちの心がざわめき、そこにさまざまな未来像を読もうとするのもわかる。
しかし、バフェットの投資先を見てみると、この金鉱株は全体の1%にも満たないことにも注目したい。
一番多いのはアップルで所有する株式の44%、次はバンクオブアメリカで11%、3位はコカ・コーラで9%、4位はアメックスで7%だという。
バフェットは何を考えているのか
ここで見るべきことは、バフェットが最近どの銘柄を売ってどの銘柄を買ったか、ではない。
バフェットが何を見て、どのように考えて、その銘柄を保有あるいは売買すると決めたのか、それを見極め参考にすることが大事だ。
投資をするときに、ほかの投資家から学ぶことは大いに役に立つが、私たちはバフェットほどの資金も経験もないから、そのまま同じことをすべきかどうかをよく考える必要がある。
理由を考えずにほかの投資家と同じことをするのではなく、その投資家の考え方や投資の姿勢、決断の仕方を学び、自分の投資に生かそう。