日経平均株価が1万7000円割れ
株式市場の下落がまだまだ止まらない。3月16日の日経平均は4日連続の下落を記録し、一時1万7000円を割り込んだ。
実は株式だけでなく、原油も金も相場が下がっているという。いったい何が起こっているのか。
ロバート・キヨサキが最新刊『金持ち父さんの「これがフェイクだ!」』(筑摩書房刊)で書いていたような決定的なことが、現実に起こってしまったのだろうか。
あるいは、上がりすぎていた市場が、新型コロナウィルスの感染拡大の懸念をきっかけに大きく調整に入ったということなのだろうか。
それを見極めるには、これからの市場の動きを見ていくしかないだろう。いずれにせよ、大きなことが起こっているのは確かだ。
バーゲンセール開催中
いま、どこの国でも株式市場がバーゲンセールとなっているのは間違いない。
ここ数週間で価格が2割から3割引き、あるいは半額近くにまで下落している銘柄がある。
ファンダメンタルをチェックして、その企業が本来もっていると思われる実力よりも下がっていると確認できたら、この際、買いたかった銘柄を安く買っておくのもいいだろう。
ただ、ひとつ問題なのは、その計算で出された数字よりもさらに株価が下がってしまう可能性、そしてこの先なかなか回復しない可能性があるということだ。
この先どうなると考えるか
結果として株価が数か月後数年かけて水準を戻したとしても、一定期間は買った時点よりも株価が下がり、含み損が膨らむ可能性がある。
その心理的な圧迫にその期間じっと耐えて、株価が回復しさらに伸びていくまで待てるかどうか、ここにひとつのハードルがある。
そしてもし、コロナウィルス感染拡大が収まらずに長引いて経済にも大きなダメージをもたらしたとしたら、企業もそのダメージを受けて株価がさらに下がってしまう可能性もある。
そうした状況になった場合には、おそらく不動産などほかの資産の価値にまで影響が出ることになるのかもしれない。
そのリスクをどう判断するかが一つのカギとなるだろう。