フェイクを見きわめる

  1. キヨサキの新刊『FAKE!』
  2. 政府統計の6割が不適切
  3. GDPの速報値をどう見るか

キヨサキの新刊『FAKE!』

ロバート・キヨサキの新刊『FAKE!』の英語版が4月上旬に刊行された。

この本は、お金や教育、投資における嘘を見きわめることで、賢く行動しようと呼びかけるものだ。

日本語版はこの秋に刊行される予定とのことなので、楽しみに待っていてほしい。

さてフェイクと言えば、日本ではしばらく前から政府の発表する経済統計がどうも怪しい、フェイクなのではないか、という疑念が根強く広がっている。

政府統計の6割が不適切

昨年秋に、厚生労働省が発表した毎月勤労統計に誤りがあるのではないかという指摘がなされたのを踏まえ、政府は統計局の人員増や統計の点検などを行ってきた。

5月16日、その点検の結果、政府統計の6割がプログラムミスその他による不適切なものだと判明したと発表された。

6割というと、当然のことながら半分を超えていることになる。

政府統計というのは、国の政策などを決めるためのベースになる重要なものであり、これは深刻な事態だと言わなければならない。

GDPの速報値をどう見るか

このニュースがマスコミで小さく報じられてから4日が経ち、5月20日の朝、テレビのニュース速報でGDPの速報値が流れた。

今年1~3月のGDP速報値は実質で前期比0.5%増、年率に換算すると2.1%増、公共投資などが寄与したというニュースだ。

これが本当だとすれば日本は景気がいいことになるが、はたしてこれを素直に受け取っていいのだろうか、という疑問も残る。

政府統計の6割が不適切なもの、という4日前のニュースがどうも頭から離れず、気にかかって仕方がないからだ。

みなさんはどうだろうか。