投資は自分の判断で

  1. 仮想通貨の暴落
  2. コンサル会社と受講生
  3. アドバイスを鵜呑みにしない

仮想通貨の暴落

今年に入って世界の情勢が大きく動き始め、為替も株も金利も物価も大きく変動している。

先週は仮想通貨が大幅に下落して話題を集めたが、そのうちの一つ「LUNA」は価値が99%以上も下落し、4兆円あった時価総額はゼロ近くまで落ち込んだ。

ネット上には、「コンサルタントを信じてLUNAに全財産を投資していたが、数千万円がゼロになり破産しました」と告白する人まで現われた。

また、アメリカの金利引き上げによってダウが大幅に下落したことで、米株式での資産運用を勧める著書で知られるタレントさんに非難の声が集まったため、彼はツイートの多くを消去したという。

コンサル会社と受講生

投資アドバイスをした人へのこうした非難は、投資の裾野が広がるにつれて、金融商品の分野だけでなく不動産投資でも増えている。

たとえば、古い一戸建てを改築し賃貸に出す不動産投資が、比較的少ない資本でできるという理由で、しばらく前から話題になっている。

こうした「空き家再生投資」の手ほどきとアドバイスを200万円で行うコンサル会社があって、そこの受講生たちが会社を訴えようと動いているという。

十分なコンサルティングが受けられなかったというのがその理由のようだが、はたして会社側に再現性のあるノウハウがしっかりあったのかどうかも気になる。

アドバイスを鵜呑みにしない

投資を具体的に教えるコンサルタントやアドバイザーはまさに玉石混淆だから、誰のどのアドバイスを聞くのか、その選択は自分でしなければならない。

そのためには、自分自身でもよく学び、よく考えて、その善し悪しを見極める必要があるのは当たり前のことだ。

その人がこれまでどんなに実績を積み重ねてきたとしても、これから先もその判断が必ず正しいとは言えないし、実際に投資をするのはその人ではなくあなた自身なのだから。

「有名な人だから」「儲かっているらしいから」とアドバイスを鵜呑みにするのではなく、自分の頭で考えて納得できるかどうか検証した上で、安全な範囲を守って行動しよう。