まとまったお金をつくろう

  1. まず100万円貯めてみる
  2. 次に1年分の生活費を貯める
  3. 大きなお金で考えよう

まず100万円貯めてみる

前回「まず自分のお金をコントロールする」という項目で、自分の財務諸表を作ってみることを提案したが、もし資産が思ったほどではないことに気が付いたら、次は貯金をすることをお勧めしたい。

「でも、『金持ち父さん貧乏父さん』でロバート・キヨサキは貯金を勧めていなかったはず」と反論する人が出て来るかもしれないが、キヨサキが勧めていないのは、あなたの資産を貯金の形で銀行に預けたままにすることであり、お金を働かせるためにまずまとまったお金をつくることは、むしろ推奨している。

目標は100万円に設定しよう。なぜなら、ある程度まとまったお金ができると、使ってしまうのが惜しくなって、そのお金をどうするか真剣に考えるようになるからだ。

次に1年分の生活費を貯める

たとえば、月4万ずつ2年貯めれば96万、さらにあと1か月で100万貯めることができる。

「月4万なんて、そんな余裕ないよ」という人がいるかもしれないが、毎月の収入から決めた額(たとえば手取り額の2割)を引き、もともとなかったものとして強制的に貯金に回す、というのがお金を貯めるコツだと昔から言われているので、自分で可能な額を決めてぜひやってみてほしい。

100万円が貯まったら、次は1年分の生活費を貯めよう。1年分の生活費がいくらなのかは、財務諸表を作っていればだいたい把握できているはずだ。

1年分の生活費に相当する貯金があれば、万が一何かがあったときでも安心だし、投資や起業をするときに元手として使うことも、資産として評価してもらうこともできる。

大きなお金で考えよう

なによりも、まず100万円を、次に1年分の生活費を貯めることで、お金を100万円単位で把握する癖がついてくる。

不思議なことに、お金を100円単位で考えるのと、1万円単位で考えるのと、100万円単位で考えるのとでは、見えるものが違ってくる。

早く投資を始めたいとあせる人も、一度深呼吸して心をしずめ、腰を落ち着けて考えるようにしよう。

ある程度の資金ができてから投資を初めても遅くはないし、それまでは投資の勉強をする時間だと考えてじっくり学ぶのもいいのではないだろうか。