よちよち歩きから始めよう
前々回の「まず自分のお金をコントロールする」と、前回の「まとまったお金をつくろう」で、投資を始める前の準備段階について説明した。
自分の財務諸表を定期的にチェックし改善する習慣が身につき、投資の元手としてまとまったお金ができれば、次は実際に投資してみる番だ。
あなたは、すでに興味のある投資分野についての勉強も進んでいて、どの分野の投資にするか、ある程度ターゲットを絞っているはずだ。
それでは、ロバート・キヨサキが言うように、よちよち歩きから始めることにしよう。
いざ始めようとすると足がすくむ
あなたはこれまで勉強してきたことをもとにじっくり検討し、具体的に投資対象を選び、初めての投資をすることに決める。
ところがいざ投資しようとすると、ほんとうにこれでいいのか、もしかしたら大損をするのではないかと怖くなるかもしれない。
これはよくあることだし、ここで慎重になるのは、実はいいことだ。
儲けがいくら出るのかだけでなく、最悪の場合でも持ちこたえることが出来るのか、撤退するとしたらどのラインか、もう一度、徹底的に検討しシミュレーションしてみよう。
投資のベストタイミングとは
再検討しているうちに、今は状況が悪いので投資をするのに適さない時期だという気がしてくるかもしれない。
価格が上がりすぎているとか、景気が悪すぎるとか、融資が厳しすぎるとか、そういった理由だろうか。
だが実のところ、投資するのにベストタイミングなどないのも確かだ。もし、そんなタイミングを待っているなら、ずっと投資に踏み出せなくなる。
あなたに必要なのは、いま、この状況でベストな投資、ベストな方法を見つけるか、あるいはベストな投資が見つかるまで探し続けるかのどちらかだ。