事実 vs 意見

  1. あなたは誰に相談するのか
  2. 事実と意見は違う
  3. 最後は自分の判断が大事

あなたは誰に相談するのか

ロバート・キヨサキは「金持ち父さんシリーズ」(筑摩書房刊)のなかで、

「何を知っているかよりも誰を知っているかが大切だ」

という金持ち父さんの教えを紹介している。

これは常に頭に入れておいたほうがいいだろう。

何か問題が出てきたときや新しいことを始めるときに、誰に相談するかによって、その後の方向が大きく分かれることにもなりかねない。

そして、間違えないように気をつけたいのは、その相談相手が言っていることは「事実ではなく意見だ」ということだ。

事実と意見は違う

いったん相談相手を選んでしまうと、つい、その人が言っていることはすべて事実だと思い込んでしまいがちだ。

だが、これについても常に検証を怠ってはならない。

あなたがしたいことについて、その人が「それはできない」と言ったとしても、もしかしたらその人がそう思っているだけかもしれないからだ。

つまり、その人の意見では「できない」であっても、事実は「できる」である可能性もあるということだ。

金持ち父さんは「会計士さえ意見が違う」と言っていたと、キヨサキは『金持ち父さんの予言』(筑摩書房刊)で書いている。

何であっても、誰から言われたのであっても、人から言われたことをそのまま鵜呑みにするのではなく、自分で考え、ひとつひとつ選び取っていく習慣をつけることが大切だ。

最後は自分の判断が大事

金持ち父さんの言う「誰を知っているか」というのは、誰のネットワークにつながるかということだけでなく、誰の意見に従うか、ということでもある。

あなたが直接知らない人であっても、ある人の発言や著作を追うことで、それを指針に自分の行動を組み立てていくことができる。

さらに、ひとつの問題について調べていくと、正反対の意見に出くわすことがある。

もしそれが聞くに値する意見であれば、先入観を捨て、どちらの意見にも耳を傾け、自分で判断することを心がけたいものだ。

そうすることで、自分が望んでいる生き方に一歩近づくことができるようになるからだ。