お金を自分のために働かせる
ロバート・キヨサキは、『改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん』(筑摩書房刊)をはじめとする著書で、投資をするようにと勧めている。
なぜキヨサキは投資を勧めるのか。
それは自分で働いて稼ぐには、持っている時間の制約があるので、稼げるお金はおのずと決まってくるからだ。
でも、投資をすることによって稼いだお金を自分のために働かせれば、自分の時間を使うことなく働き手が増え、効率的に余分なお金が稼げるようになる、とキヨサキは考えている。
起業も投資のひとつ
投資と言うと、まずあなたの頭に浮かぶのは株式投資や投資信託、あるいはFXかもしれない。
「投資なんて敷居が高い」と少し前まで思っていた人でも、「NISAが便利でお得です。税の優遇もあります」などと言われて、始めているかもしれない。
そのほかに、ここ10年から15年くらいで一般的になった不動産投資もある。
また、『金持ち父さん 貧乏父さん』の冒頭に出てきた、9歳のロバートが自分の頭で考えだしたビジネス、つまり起業も投資に入る。
この場合、投資するものはお金だけでなく、あなたの時間や手間、アイディアだったりする。
コントロールできなければ資産も負債になる?
投資という考え方自体は、簡単に言えばキヨサキが書いているように、「お金を自分のために働かせる」ことだ。
もちろん具体的に投資をするとなれば、そこからどうやって儲けを得るのかは、テクニックや経営や法律的なことがからんでくるため、そんなに簡単にはいかないかもしれず、勉強や研究が必要になってくる。
お金を生む資産だと思って投資したものでも、うまくコントロールできなければ損を生み出す負債になってしまうからだ。
気をつけなければいけないところもあるが、お金が自分のために働いて稼いでくれる、というのはなかなか魅力的な考え方ではないだろうか。