裕福度はどうやって測る?

  1. あなたはどのくらい裕福ですか?
  2. 仕事をやめて、あと何日生き残れるか
  3. 再投資で金持ちになる

あなたはどのくらい裕福ですか?

もし人から「あなたはどのくらい裕福ですか」と聞かれたら、あなたはどう答えるだろうか。

たぶん、まず、人に伝えるためにはなにか数字で示した方がいいと考えるだろう。

そこで、月収や年収の額を答えるか、あるいは預金や株などの金融資産の額を答えるか、そのどちらかを選ぶ人が多いかもしれない。

だが、ロバート・キヨサキは『改訂版 金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房刊)のなかで、裕福度を測るには「今日仕事をやめたとして、あと何日間生き残ることができるか」を基準にする方法がある、と言っている。

仕事をやめて、あと何日生き残れるか

「今日仕事をやめたとして、あと何日間生き残ることが出来るか」で裕福度を測るというのは、キヨサキが尊敬しているバックミンスター・フラーという人が考えた方法だ。

年収額を答える場合、入ってくるお金だけを示していて、出ていくお金の額には触れていないことになる。

預金や金融資産の額を答える場合、資産だけを示していて負債には触れず、また、収入も支出も考慮に入れていない。

一方、「今日仕事をやめたとして、あと何日間生き残ることができるか」というのは、資産の欄から生み出されるキャッシュフローと、支出の額を比べて裕福度を測る考え方だ。

再投資で金持ちになる

フラーの裕福度の定義にそって具体的に考えてみよう。

たとえばあなたの資産からのキャッシュフローが月1000ドルで、支出が月2000ドルだった場合を仮定すると、あなたは月の半分の15日間だけしか生き延びることができない。

資産からのキャッシュフローが月2000ドルに達した時点で、はじめてあなたは働かずに生きていける程度に裕福になったことになる。

支出が月2000ドルのままで、さらに資産からのキャッシュフローが増えていけば、キャッシュフローの残りをふたたび資産に組み込んで収入を増やしていくことができる。

このような再投資のプロセスを実現することができれば、あなたはどんどん金持ちになっていくことができるだろう。