投資をビジネスオーナーの目で見る

  1. 世の中を見る目を変える
  2. ビジネスオーナーの目

世の中を見る目を変える

金持ち父さんはロバート・キヨサキに対してこう言った。

「金持ちになってすばらしい投資家になりたかったら、他人のビジネスのために働く労働者ではなく、ビジネスオーナーや投資家の目で世の中を見る必要がある」
(「金持ち父さんのパワー投資術」(筑摩書房))

金持ち父さんは具体例を上げて、次のように述べている。

ビジネスオーナーの目

「農業をやっている人で、ある土地を買うのに1万ドルを喜んで出そうという人がいたとする。それ以上支払うと、ビジネス的にこの人は損をする。でも、不動産開発業者なら、同じ土地に対してもっと支払うことができる。不動産開発業者は、農業をやっている人が1万ドルしか支払うつもりのない土地に10万ドル支払う気があるかもしれない。不動産開発業者がやっているビジネスの方が儲かるから、土地の価値も上がる。不動産開発業者は、同じ物件を違う目で見ているというわけだ」

金持ち父さんは、1960~70年代にかけてのハワイの島々の変化を予見していた。

ジェット機の時代が始まり、物理的のみならず金銭的にも人々にとって身近になり、大勢の観光客がハワイにやってくるのが見えていたのだ。

金持ち父さんは、あちこちの銀行や投資家のもとを訪れ苦労して資金繰りをした。

その結果、1976年にはワイキキビーチに建つ大きなホテルを買うことができた。

金持ち父さんはビジネスオーナーと投資家の目でハワイを見ていたから、莫大なキャッシュフローを得ることができたのだ。