間違いから学ぶ用意をする

  1. 間違いに対する考え方
  2. 間違いから得るもの
  3. 間違いから学ぶ準備をする

間違いに対する考え方

貧乏父さんは学問の世界に属する人間だった。

その世界では間違いは悪とみなされ、回避すべきものと考えられていた。

学問の世界では、間違いをすればするほど知性が低いとされるからだ。

しかし、世間にもまれて育った金持ち父さんは「金持ち父さんの投資ガイド」(筑摩書房)の中で、間違いについて全く違う考え方を示している。

間違いから得るもの

金持ち父さんにとって間違いとは、新しい何か、自分がそれまで知らなかった何かを学ぶチャンスだった。

金持ち父さんは、間違いを犯しているということは、それだけその人は多くを学んでいるのだと考えていた。

金持ち父さんはロバート・キヨサキに対して、具体的に以下のように述べている。

「私がこんなに金持ちなのは、お金に関してたいていの人よりたくさんの間違いを犯してきたからだ。間違いを犯すたび、私は新しい何かを学んだ。ビジネスの世界ではこの『新しい何か』はよく『経験』と呼ばれる。だが、経験だけでは充分じゃない。同じ間違いを何度も繰り返していながら、自分は経験が豊富だと言う人がたくさんいる。間違いから本当に学んだとしたら、その人の人生はすっかり変わる。その人が得るのは経験ではなくて知恵だ」

間違いから学ぶ準備をする

さらに間違いに関して金持ち父さんはロバート・キヨサキにこう教えている。

・最大の失敗は、一度も失敗をしたことがないこと

・真の投資家は利益が出たときに備えると同時に、市場が思ったような動きをしなかった時に、そこから学ぶ用意もしなければならない

・市場から得られる最良の教えは、間違いから学ぶ方法である

金銭的に成功するのに重要なのは、リスクや間違いを犯すことに対する姿勢だ。

情報化社会の時代が速度を増して進み続ける中で、リスクや間違いを恐れずにそこから学ぶ勇気がないと、お金や仕事の世界で取り残されることになる。