お金の話はしにくい?
ロバート・キヨサキが『改訂版 金持ち父さん貧乏父さん』(筑摩書房刊)で言っているように、お金について話すことにどうしても抵抗を感じてしまう、という人は多い。
例えば、仕事を頼まれたときに、報酬についてはっきり確認できないまま引き受けてしまうとか、提示された額が少ないと思いながらも言い出せずにいる、という経験はないだろうか。
あるいは、親子の間でもお金の具体的な話をするのをためらったり、パートナー同士の間でお互いの給与や貯蓄や借金の額をまったく知らなかったり、という話もよく聞く。
お金というテーマは思った以上に複雑に感情とからまっているので、お金について話すのはハードルが高く感じられるかもしれないが、お金や資産の話を通じてお互いの考えや感じ方を知ることができる。
家族でお金の話ができる?
金持ちになりたいなら、まず親子にせよパートナーにせよ、お金について話せるような関係をつくったほうがいいだろう。
将来のお金をどうするか、資産をどう作っていくかといったことを話すのは、その次の段階になる。
パートナーとお金の話をしたり計画を立てたりすることで資産作りのモチベーションを保つことができるし、二人で取り組むほうが目標達成までのスピードが速くなるだろう。
また、相手の意見を聞くことで、危ない投資などに引っかかるのを避けることができるかもしれない。
親のお金について知っておく
自分の親やきょうだいとも、お金や資産について話しておいたほうがいい。
「老後の資金が2000万円必要」という話が昨年あたりに出ていたが、あなたは自分の親がどのくらいの資産と借金を持っていて、現在の収入や将来の年金額はどのくらいか、知っているだろうか。
ふだんからお金の話をして、親の経済状態を把握しておくのも、親がある程度の年齢になったら必要なことかもしれない。
親やきょうだいとお金の話ができないままでいると、いざというときに堰を切ったようにお互いの感情があふれ出て、揉めたりすることにもなりかねないので注意しておきたい。