どこから収入を得るのか

  1. シリーズの中で重要な一冊
  2. 学校教育は従業員になるためのもの
  3. 経済的自由への旅のヒント

シリーズの中で重要な一冊

「なぜ金持ちになりたいのか」を明確に言葉にして、スタートライン(いまの経済状態)とゴール(たとえば1年後の目標)を決めたら、次は「どうやって収入を増やすのか」を考えることにしよう。

ここで一度読み直して欲しいのが、ロバート・キヨサキの金持ち父さんシリーズの2冊目、『改訂版 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』(筑摩書房刊)だ。

まだ読んでいない! という人は、ぜひこの機会に読んでみてほしい。

この本は、キヨサキ自身もシリーズの中で重要な本だと語っているもので、お金がどこから入ってくるかによって人を4つのグループにわける考え方だ。

ESBI
  • E(従業員)
  • S(自営業者)
  • B(ビジネスオーナー)
  • I(投資家)

この4つのうち、あなたはいま、どこに属しているだろうか。
そして、これからどのクワドラントに所属して、収入を増やしたいと思っているだろうか。

学校教育は従業員になるためのもの

かなりの割合の人がいま、E(従業員)のクワドラントにいるのではないだろうか。

学校教育自体が優秀な従業員を育てることを目指しているし、親をはじめとして周囲の大人も従業員として働いている人が多いのだからそうなるのが自然だろう。

そうすると、Eクワドラントでの考え方やお金との付き合い方しか知らないことになる。

だが、キャッシュフロー・クワドラントの図でわかるように、世の中にはそれ以外のお金の流れがあるわけで、まずはそのことを意識しよう。

働いた時間に応じてお金をもらっている従業員と、仕事を作り出し人を雇ってお金を生み出しているビジネスオーナーとでは、考え方が違うのは当然だろう。

経済的自由への旅のヒント

収入を増やすために、昇進したり、もっと労働条件のいい会社に転職したりすることも考えられる。

だが、それだけでは、キヨサキの言う「ラットレース」から抜け出せないことになるかもしれない。

もちろんキヨサキも、全ての人がクワドラントを移動しなければいけないとか、必ず2つ以上のクワドラントに属すべきだとか言っているわけではない。

だが、この不安定な世の中で、複数の収入の道を考えるのは、将来のために悪くないことだと感じている人が増えている気がする。

このキャッシュフロー・クワドラントの図を頭に入れて、自分はどこから収入を得たいのかよく考えてみよう。

きっと、これからの経済的自由への旅のヒントになるだろう。