新しい見方を教えてくれる図
ロバート・キヨサキの2冊目の本『改訂版 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』(筑摩書房)のなかで、キヨサキは金持ち父さんから教えられた「キャッシュフロー・クワドラント」の図を示した。
これは、お金をどのように稼いでいるかによって大きく4つに分けられることを示した図で、とても重要なものだ。
もちろんキヨサキは、この図のどこに位置するのが一番いいと言っているのではないし、E(従業員)ではダメだといっているわけでもない。
彼が私たちに伝えたいのは、この図を知ることによって、何か新しい見方や考え方ができるのではないかということだ。
右側と左側の違いは?
この図の左側に位置するE(従業員)やS(自営業者)と、右側のB(ビジネスオーナー)やI(投資家)の違いは何か。
それは、左側のEやSは自分一人で働いてお金を儲けているが、右側のBとIはお金を儲けるために他人の力を借りているという点だ。
B(ビジネスオーナー)は人を雇うことで、他人の時間と労力を使って儲けを生み出している。
I(投資家)は投資案件を見つけ、銀行などから借りたお金を投資することで、他人のお金を働かせてお金を儲けている。
組み合わせ自由、バリエーションも可?
一方、クワドラントの左側に居るE(従業員)は、BやIのために雇われて働き、その時間や労力に応じて給料をもらう。
S(自営業者)は自分一人でなにもかもやり、儲けは自分一人のものにできるかわりに、責任も自分一人で負うことになる。
この4つの働き方が基本であり、ずっと変わらないのは確かだろうが、このうち2つ以上を組み合わせた働き方も可能だ。
これをもとに、自分はどんな働き方がしたいのか、どういう働き方が心地いいのか、考えてみよう。
もしかしたらこれらに当てはまらない、新しい働き方のバリエーションが見つけ出せるかもしれない