財務諸表は4つの四角で表わす
金持ち父さんはロバートにお金について教えるときに、簡単な図を使ってものごとをわかりやすく説明した、とロバート・キヨサキは「金持ち父さん」シリーズ(筑摩書房刊)のなかで繰り返し言っている。
たしかに、このシリーズを読んだ人なら、金持ち父さんが教えてくれたという、いくつかの図を覚えていることだろう。
たとえば財務諸表の図は、収入・支出・資産・負債を表わす4つの四角と、お金の流れを示す矢印で構成され、個人にかかわるお金がどう動いているのかが一目で把握できる。(ここに『改訂版金持ち父さん貧乏父さん』p81の①の図を入れてください)
もうひとつ重要なのは、シリーズ2冊目の『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』(筑摩書房刊)で紹介されていたキャッシュフロー・クワドラントの図だ。
キャッシュフロー・クワドラントはお金の稼ぎ方を表わす
キャッシュフロー・クワドラントは、収入を得るための4つの異なる方法を表わしている図だ。
クワドラントとは「円を十文字で4つに区切った図」を意味する言葉で、その4分割された図の左上にE、左下にS、右上にB、右下にIの文字が入っている。(ここに『改訂版金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』p25の③の図を入れてください。)
Eはemployee(従業員)、Sはself-employee(自営業者)、BはBusiness Owner(ビジネスオーナー)、 IはInvestor(投資家)を意味する。
収入を得る方法で見ると人はこの4つに分類できるということを表わす、基本的で重要な図なので必ず押さえておきたい。
クワドラントの右側と左側
キャッシュフロー・クワドラントの図で示されたESBIのクワドラントの人は、それぞれ価値観や考え方が違っている。
最も大きな違いは、自分のお金と時間を使っているのか、他人のお金と時間を使っているのか、という点だ。
その視点で見ると、左側のEとSは自分で働いた時間をお金に換えているのに対し、右側のBとIは他人の時間とお金を使ってお金を生み出していることがわかる。
自分で働いているだけでは時間もお金も限られるのに対し、他人の時間とお金を使えば規模を広げることができる。
これは重要なポイントなので、ぜひ頭に入れておこう。