ビジネスが失敗する理由

  1. 失敗率は99%
  2. ビジネスが失敗する理由
  3. 真の起業家の仕事

失敗率は99%

金持ち父さんはこう言った。

「ビジネスを始めるのは、パラシュートなしで飛行機から飛び降りるようなものだ。起業家は空中に飛び出してからパラシュートを作り始め、充分な高さでそれがきちんと開いてくれるよう願う。パラシュートができあがる前に地面に激突してしまったら、また飛行機に乗ってやり直すのはなかなか難しい」

(「金持ち父さんの起業する前に読む本」(筑摩書房))

統計によると、新しく起こされたビジネスのうち90%は最初の5年以内に失敗する。

さらに生き延びた10%のうちの90%は次の5年以内に失敗する。

つまり、新しく起こされたビジネスの約99%は10年以内に失敗してしまうのだ。

ロバート・キヨサキは失敗してしまう主な理由について、次の6点を挙げている。

ビジネスが失敗する理由

1.学校教育が、起業家になるためではなく、仕事を探す従業員になるための訓練だから

2.従業員になるために必要なスキルと、起業家になるために必要なスキルは異なるから

3.本当のビジネスを作れない起業家が多いから(多くの起業家は自営業者になってしまう)

4.従業員よりも安い給料で長時間働く起業家が多いから(疲れ果ててやめてしまう)

5.実社会でのビジネス経験も、資本も充分に持たずにビジネスを始める起業家が多いから

6.素晴らしい製品やサービスを提供できても、その商品を中心にビジネスを起こし、成功させるだけのビジネススキルを持っていない起業家が多いから

真の起業家の仕事

ロバート・キヨサキは、サーファー用のナイロン製財布のビジネスで大変な思いをした原因の一つは、小さなことに注意を払わなかったからと述べている。

成功に浮かれてしまい、「ビジネスを作り上げた」と思い込んでしまっていたのだ。

ビジネスをつぶすのは「成功の不足」である場合が多いが、その逆もある。

大きすぎる成功もビジネスを失敗に導くことがあるのだ。

つまり、しっかりとした計画を立てないまま始められたビジネスは最初成功したとしても、結局失敗する可能性がある。

起業家の仕事とは、将来大きく成長し、たくさんの人を雇い、顧客に付加価値のある商品を提供し、会社としての責任を果たし、そのビジネスのために働くすべての人を豊かにし、社会に利益を還元し、そして最終的には起業家本人を必要としなくなるようなビジネスの計画を立てることである。

真の起業家はビジネスを始める「前」に、そういったことが可能なビジネスの計画を自分の頭の中で立てるのだ。