勝つ方法はルールで決まっている
「ゲームをする時はルールを知らなければいけない。なぜならゲームに勝つための方法はルールによって決められているからだ」
「金持ち父さんの学校では教えてくれないお金の秘密」(筑摩書房)でロバート・キヨサキは、子どもの頃に学んだことの中で特に大事だったこと、として先の教えを挙げた。
キャッシュフロー101では、プレーを通じて、実世界においてどのようにすれば勝つことができるのか、実際の世界はどのようなルールになっているのかを教えてくれる。
給料のためには働くな
キヨサキはこう述べる。
誰もが耳にしたことのある、以下のようなルールは既に過去のものであると。
「一生懸命勉強し学校でいい成績をとれば、いい大学に入れて、仕事に役立つ勉強ができて、卒業後はいい仕事につけて、たくさんお金を稼げて、人生の成功者になれる」
仕事に就くのは確かに生活費を稼ぐ方法のうちのひとつだが、大金を稼ぐ上では、効果的な方法とは言えないのだという。
では、どのようにすればよいのだろうか。
答えは実に明快。
金持ち父さんは、9歳のキヨサキにこう教えている。
「金持ちになりたかったら、お金を作る方法を学ぶことだ」。
子どもだったキヨサキは鉛を鋳型に入れて実際にお金を作ろうとしてしまったという。
笑い話のように思えるが、この行いについて、偽造について諭しながら、金持ち父さんは褒めている。
なぜなら、幼き日のキヨサキの考え方が、金持ちの考え方と近いものだったからである。
お金のために働くのではなく、お金を作り出す。
自分にお金が振り込まれてくるビジネスやシステムを持つ、という考え方である。
現在のルールの中で金持ちになるには、その考え方でやっていくのが一番の道なのだ。