高齢単身女性世帯の貧困率は46.6%
先日渋谷区で、バス停に寝泊まりしていた路上生活者の60代の女性が、頭を殴られて死亡するというショッキングな事件があった。
報道によると、この人は今年の2月まではスーパーで働いていたそうなので、もしかしたらコロナ禍により失業したのかもしれない。
ホームレスにならないまでも、女性は貧困に陥りやすいことは、さまざまな統計の数字に表れている。
たとえば、2012年版の「男女共同参画白書」によると、高齢世帯の相対的貧困率は22.8%なのに対し、単身女性世帯のそれは46.6%とかなり高くなっている。
アメリカでも女性の10人に7人は貧困を経験する
こうした状況は日本だけではない。
ロバート・キヨサキのパートナーであるキム・キヨサキも、著書『リッチウーマン』のなかで、アメリカの女性が貧困に陥りやすいことを統計を使って指摘している。
たとえばこんな感じだ。
- 50歳以上の女性のうち47%が独身
- 結婚したカップルのうち50%が離婚する
- 離婚した最初の年、女性の生活水準は平均して73%低くなる
- 高齢者で生活に困っている人の4人のうち3人は女性で、そのうち80%は夫がなくなる前は生活に困っていなかった
- 女性10人のうち7人はいつか貧困を経験する
お金を味方につけよう
どこの国でも、女性の賃金は男性に比べて何割か低いし、妊娠・出産・育児などで働く期間が短いし、昇進の道も狭くなっている。
ことに日本ではここ20年ほどの間に非正規雇用の枠が増えたことで、さらに不安定な身分に置かれるようになった。
だから、そのリスクをカバーするためにも、女性はお金を味方につけることを考えたほうがいい。
自分の人生を豊かにし、自分を守るために必要なことだから、そのためにどうすればいいか、自分の頭を使って考えよう。