新年の目標を立てよう

  1. 経済的自由を得るための長期プランを
  2. 長期プランで見えるものがある

##新しい年が始まった

あけましておめでとうございます。ことしもよろしくお願いします。

新年を迎えると必ず思い出すのは、ロバート・キヨサキの『改訂版 金持ち父さんの若くして豊かに引退する方法』(筑摩書房刊)に出て来る、あの印象的なエピソードだ。

1985年の元旦をカナダの山小屋で迎えたロバート・キヨサキは、妻のキムや友人のラリーとともに新年の目標を決めた。

新年にその一年の目標を立てることはそれまでも毎年やっていたが、このときはラリーの提案で「経済的自由を得るためにどうしたらいいか、そのプランを紙に書こう」ということになった。

つまり、その年一年だけの目標ではなく、「経済的自由を得るための長期プランをはっきり紙に書いて、数年かけてそれを実現していく」ということだ。

経済的自由を得るための長期プランを

そのころキヨサキ夫妻は、ベルクロを使ったナイロン製財布のビジネスから手を引いたばかりで、ほぼ一文無しだった。

一時はブームとなり大成功したこのビジネスは、競合相手が増えたり、生産工場をアジアに移したりして、その質が大きく変わってしまっていたからだ。

キヨサキは経済的には厳しい状態にあったが、一方でこのビジネスの成功と失敗を通して、ビジネスの起こし方、壊し方、再建の仕方という得がたいことを学んでいた。

お金がないことで弱気になって、その一年を乗り切るだけの目標を立てようとしていたキヨサキは、しばらく迷った後で、「経済的自由を得るための長期プラン」を立てるというラリーの提案に同意した。

長期プランで見えるものがある

この年の正月に立てた「経済的自由を得るための長期プラン」を、ロバート・キヨサキとキム・キヨサキはそれから10年かけて実現し、1995年には引退することができた。

そして自分の経験と金持ち父さんの教えを多くの人に伝えるために、『金持ち父さん貧乏父さん』を書き、「キャッシュフロー」のゲームを作ったことで、世界中に知られるようになった。

このロバートたちのエピソードにならって、あなたも今年の正月は、自分らしい人生を生きるために「長期プラン」を立ててみてはどうだろうか。

経済的なことを含めて長いスパンで自分の人生を考えることは、きっとあなたに新しい視点をもたらしてくれるだろう。