経済の変化をどう読むか

  1. 激動する10年
  2. 何が起こっているのか
  3. どう対処したらいいのか

激動する10年

「金持ち父さんシリーズ」の新刊、『金持ち父さんのアンフェア・アドバンテージ ―知っている人だけが得をするお金の真実』が筑摩書房から刊行された。

この本の「まえがき」で、ロバート・キヨサキは20世紀後半から起こっている大きな変化についてとりあげている。

それによって、「この2010年から2020年までが最も激動する10年となり、古い価値観にしがみついている人々は世界的金融の嵐によって大きな打撃を受けることになるだろう」とキヨサキは言う。

キヨサキはその理由として5つの変化をあげている。

そのひとつはすでに紹介したとおり、「お金のルールが変わった」というものだが、それ以外の変化とは何だろうか。

何が起こっているのか

キヨサキが挙げている変化とは以下の5つだ。

1)1989年にインターネットが登場して情報時代が始まり、2000年頃に産業時代が終わった。

2)アメリカは1971年に金本位制をやめ、「お金のルール」が変わった。

3)1971年以降、政府による金融機関への財政援助が増加している。

4)インフレ傾向が強まっている。

5)目に見えて貧困層が増えている。

もちろんキヨサキはアメリカのことを話しているのだが、日本でも同じことがおこっているのではないだろうか。

どう対処したらいいのか

産業時代から情報時代へと変化したこと、お金が贋金(不換紙幣)となって有り余っていることは世界共通の現象だ。

また、「大きすぎて潰せない」という理由で、金融機関をはじめ大企業への財政援助が増えていると感じている人も多いだろう。

さらに、日本でも最近、円安の影響もあってインフレ傾向が強まっていること、経済格差が広がり貧困層が増えていることが繰り返し指摘されている。

キヨサキが言うように、いま世界は大きく変化している。

その変化を見きわめ、お金やビジネスについて学び、自分でじっくり考えて行動しながら自分なりの道を探すことが大切だ。

ロバート・キヨサキと金持ち父さんがその道案内となってくれるだろう。