親とお金の話をしよう

  1. 定年を迎える親と子ども世代
  2. 親の資産や負債額を知っているか
  3. お金の話には感情がからむ

定年を迎える親と子ども世代

このところ、週刊誌などで「定年後のお金をどうするか」といった、中高年向けのファイナンシャルプランの記事を見かけることが多くなったように思う。

記事の内容は、定年を迎えたら生活を長期で考えプランを立てる、退職金をただ取り崩すのではなく投資して利益を生み出すようにする、子や孫にむやみに援助しない、細かな節約のテクニックを知る、などといったアドバイスを盛り込んだものだ。

別の記事を見ると、その子供世代に向けて書かれた、「定年を迎える親とお金の話をしよう」とか「親が元気なうちに遺産相続などお金のことを相談しておこう」といったものもある。

親の資産や負債額を知っているか

では、親と具体的にお金の話をしたことがある人はどのくらいいるだろうか。

たとえばあなたは、親の年収や資産、負債の額などを知っているだろうか。

万が一、親の生活が苦しくなったとき、親の面倒を見る余裕があるだろうか。

あるいは、あなたがもし今働けなくなって収入がなくなったら、親が面倒を見てくれるだろうか。

お金の話には感情がからむ

そこまでせっぱつまった状態にならないとしても、親きょうだいがお金で困ったりお金のトラブルに巻き込まれないように、日ごろから話をしておくほうがいい。

遺産相続についても、いずれは起こることだから、将来のこととして冷静に話せる時期にしておいたほうがいいだろう。

お金の話はどうしても感情がからんでしまうので、その点はくれぐれも気をつけたほうがよさそうだ。

現状を把握し、法律や税制などを調べ、みんなが納得する形を見つけ出すこと、これが大事だろう。