言葉は頭が使う道具
ロバート・キヨサキは「金持ち父さんシリーズ」(筑摩書房刊)の中で、言葉の大切さをくりかえし強調している。
金持ち父さんは彼にこう教えたという。
「言葉は頭が使う道具だ。」
「言葉は、目では見えないことを頭で見えるようにしてくれる」
言葉は肉になる
なぜ言葉が大切なのかというと、「言葉は肉になる」からだとキヨサキは言う。
これはキヨサキがよく引用する聖書の一節だが、ここでは宗教的な意味ではなく私たちがふつうに使っている意味で受け取っていいようだ。
言葉を大切にし、言葉を本当の意味で身に付け、言葉と行いが一致する(インテグリティを保つ)ように行動することで、目指している存在になることができる、と彼は言っているのだ。
つまり、金持ちの言葉を学び、それを使いこなし、言葉と行いが一致するように行動すれば、金持ちになることが出来る、と。
嘘やごまかしは信頼を損なう
これは何も人だけではない。企業や団体、国といったレベルでも同じだ。
言葉は私たちが思っているよりも大きな力を持っているからだ。
逆に、嘘やごまかしは個人だけでなく、国や社会の信頼を損なう。
たとえば今の日本のように、国レベルでの嘘やごまかしが明らかになった時、その嘘やごまかしを国と国民が全力で正そうとしなければ、国際社会においても先進国と認められなくなり、ついには国益を大きく損なうことになる。