関心を持つことでお金が見えてくる

  1. 頭で見ることが大事
  2. お金について勉強しなければならない
  3. 勉強し続けるために

頭で見ることが大事

だれでも経験があると思うが、ずっと視界に入っていたけれど見えていなかったものにある時ふと気が付く、ということがある。

なぜそういうことが起きるかというと、意識の持ち方が変わったから、目ではなく頭で見るようになったからだと言っていいかもしれない。

たとえば、『改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん』(筑摩書房刊)の冒頭に出て来るエピソードでは、子供のころのロバート・キヨサキが金持ち父さんの経営するコンビニエンスストアで働いていた時に、これまでゴミとして捨てられていたものを使った金儲けの道が突然見えたという。

それは、ロバートが本心からお金が欲しいと思い、どうやったらお金を生み出すことが可能になるかと考え始めたからだ。

お金について勉強しなければならない

キヨサキが金持ち父さんの言葉を引用して、「金持ちになりたければ、お金について勉強しなければならない」と繰り返し言うのはそのためだ。
まずは、お金に関心を持ち、それについて積極的に学んでいこうという姿勢(マインドセット)が不可欠だ。

そういう姿勢を持つことによって、これまで見えなかったことが見えてくるようになるが、実のところ、ものの見方や心のありかたはその人のなかに深く根付いているので、それを根本から変えることはなかなか難しい。

金持ち父さんが自分の店でロバートを無給で働かせたのは、ある種のショック療法で、それによってお金は人に雇われて働いて稼ぐもの、という思い込みを壊し、新たな視点を持たせようとしたのだろう。

勉強し続けるために

キヨサキのように、まわりにお金について教えてくれる「金持ち父さん」的な人がいてくれればいい刺激になるだろうが、残念ながら、そういう人が身近にいる場合ばかりではない。

だからしっかりした意志をもち、自分で自分を励まして勉強し続けるような環境を作っていく必要がある。

お金について関心をもって勉強している友だちを作ったり、新聞やネットなどで情報を集めたりしていくことで、モチベーションを持ち続け、学び続けていくことができるだろう。

もちろん、「金持ち父さんシリーズ」を通じて、キヨサキはいつもあなたを励ましてくれるはずだ。