あなたはプランBを持っているか?

  1. 人生のプランはひとつ?
  2. 貧乏父さんにはプランAしかなかった
  3. キヨサキはプランBを選んだ

人生のプランはひとつ?

すでにお知らせしたように、ロバート・キヨサキの新刊『金持ち父さんの こうして金持ちはもっと金持ちになる』が10月25日に筑摩書房から刊行された。

これは金持ち父さんの大学院と位置付けられた上級編だという。

この本の後半に、「あなたはプランBを持っているか?」というタイトルの章がある。

プランBとは、最初の案であるプランAがうまくいかなかったときのための代替案を指すが、ここでキヨサキは、「思い描いていた生き方がうまくいかなかったときにどうするかをあらかじめ考えているか」と問いかけているのだ。

貧乏父さんにはプランAしかなかった

たとえば、「学校でよく勉強して、いい成績をとっていい会社に就職し、結婚して家を買って……」というように、ひとつの生き方だけを思い描いている場合、もしそれがうまくいかなくなったときに進むべき道が見つからなくなる、という警告だ。

キヨサキがなぜこうした警告をするかと言うと、彼の実の父である「貧乏父さん」の後半生がまさにこれにあてはまったからだ。

キヨサキの実父である「貧乏父さん」はハワイの教育界のエリートで労働組合にも関わっていたが、副知事候補として選挙に出て落選したために、50代始めに教員として働く道を絶たれた。

彼には教育者として州政府のもとで働くというプランAしかなかったので、それからは不本意な恵まれない生活をしていた、とキヨサキは言う。

キヨサキはプランBを選んだ

そのころロバート・キヨサキ自身は20代後半で、海兵隊をはなれて実社会での生活を始めようとしていた。

すでにパイロットと高級船員の資格を持っていたから、それを活かして就職し、高給を得ることもできた。

だが、「会社に就職してずっとそこで働く」というプランAを捨てて、「起業家・投資家として生き、経済的自由を手にする」というプランBをキヨサキは選び、10年かけてそれをなしとげた。

彼が言うように、プランが1つだけだと行き詰ったときに次の手が打てなくなる。

あなたはプランBを持っているだろうか?