借金は弾の入った銃
ロバート・キヨサキの新刊『金持ち父さんの こうして金持ちはもっと金持ちになる』(筑摩書房刊)の第六章は、「借金が金持ちをもっと金持ちにする」というタイトルだ。
「借金は危ない」「借金なんてしないほうがいい」と思う人は多いかもしれないが、クレジットカードの支払いも借金だから、私たちは日常的に借金していることを自覚したほうがいい。
キヨサキはよく、「借金は弾の入った銃のようなもので、危険だが、あなたを殺すことも救うこともできる」と言う。
扱いは要注意だが、使い方をよく知って適切に使えば、有効な道具になるということだ。
キャッシュフローゲームで借金を学ぶ
キヨサキが繰り返し言うように、借金は使い方によって、良い借金と悪い借金に分けられる。
良い借金とは、資産を手に入れるための借金であり、悪い借金とは消費するための借金だ。
金持ちは良い借金をして自分の資産を大きくしていくが、このやりかたをだれでも身に付けられるようにとキヨサキが作ったのがキャッシュフローゲームだ。
このゲームを通して、「良い借金は怖くない」と体感することができる。
金持ちになるための必修科目
借金をする際には基本的に、金融機関からお金を借り入れることになる。
当然、金融機関が貸したい場合と貸したくない場合があり、それはどのような借り手が何のために借りたいのかによって決まる。
投資や起業で金持ちになった人のうち、まったく借金をしていない人は多くないだろう。
そういう意味で、借金はいわば金持ちになるための必修科目であり、避けては通れない道だと言ってもいい。